買手不在のステマ

Google+にいるとよく色んなSNSの話が飛び交います。

まだβ版の頃はよくGIFアニメで他のSNSよりもG+の方が優れているみたいな皮肉ったのが流れてきてました。
そういえば最近それ系のGIFアニメ見ないなあ。

Google+の良いところというか、
何か話題を投げると真面目&不真面目問わず議論が進むところ。

特に真面目な話題こそ真剣SNSしゃべり場状態になります。

先日ふとFacebookに関する話題を投げました。
https://plus.google.com/u/0/105472763888175165790/posts/FBfHZN3W3NG

これは前から感じていることですが、
どうもFacebookをメインで利用している人のビジネス臭が半端ないってこと。
特に日本人アカウントが完全にそうで、
正直ビジネスに使うのなら、本来ビジネス用のSNSという位置づけのLinkedInがあるから、
そちらで展開をして欲しいと思ってます。

以前同じくGoogle+で、当ブログの「Google+とFBの違いって?って質問があった。
のリンクを貼って、それに対して寄せられたコメントの中に
「日本ではmixiが根付いてるのでFBは浸透が遅かった。
そんな中ビジネスにFBを、という触れ込みで広まった訳ですが、
こういう使い方をする場合、大抵は顔も知らぬ人を相手に営業を図るので
FBの本来的でない使い方をする事になります。
検索で営業すべき対象を探したい所ですが彼等の多くは身内でクローズドに楽しんでる。
営業に来た見知らぬ人をフレンドにする様な人は同じく営業中の人です。
これでは就活中の学生や自営業者同士が結ばれるだけで買い手不在となります。
効果が期待出来ない事に気付けば昨年”ソー活”などと言って参加したユーザは近く抜けていくと考えます。」
というコメントがJUN.Kさんから寄せられた。

“買手不在”というのがまさしくだと思いました。

さきほど僕が挙げた”ビジネス臭”って言葉なんですが、
実際にSNS関連の相談をよく受けるから尚の事聞くのかもしれませんが、
Facebookを使って売上を上げるにはみたいな話をよく聞きます。
それと合わせて聞くのが、仕事でFacebookをやらされているという人。

そういう方たちがFacebookを使うとどうしても投稿やコメントの仕方になんとも言えないビジネス臭がするわけです。
ビジネスを全面に出すことが決してダメなわけではなくて、
ビジネスっぽく無いように見せながらビジネスっぽさがある感じといえばいいのでしょうか。

一番わかり易いのが、今流行りのステマことステルスマーケティングですね。
あれに近い感じが漂ってくるんですよね。

例えば、ある飲食店の方のFacebookで

「今日は○○さんが来てくれました。新作のうにのパスタ絶賛でした!ありがとうシェフ!」

みたいな投稿には3つくらいの要素が隠れてて、
まずはステマっぽいところでいう「うちのパスタが旨いぞ」発言ですね。
これで見ている人に自社の商品が良いということを意識付けようというわけです。

そして次が「○○さんが来てくれました。」という部分。
これがもし有名人だった場合は、それだけで宣伝になる。
もし有名人じゃなくても、紹介された人が嬉しくなってさらに告知してくれる。
もしくは、紹介されたいって人が店にアプローチしてくる。

ここで疑問符沸いた人います?

そうですね、そんな風に紹介して欲しいって人いるのか?って話。
そこがFacebookの肝の部分で、さっき出てきた”買手不在“の現象が起きているところです。
結局のところここで紹介される”○○さん”も大概が、何かの業者だったりお店やっている人。
昔でいう相互リンク的な感じといえば分かるでしょうか。
お互いがお互いを宣伝しあうかんじです。

そして最後が「ありがとうシェフ」なわけです。
ここでシェフのアカウントなんかを貼っておくと、
シェフにもフレンド登録しようってなり、
そしてフレンド登録された暁には、その人のフィードにはさらにお店からの情報が流れてくるわけです。

ここで疑問符湧きました?
そうですね、そんなにひとつのお店からの情報流れてきたら嫌にならないかって話。

はい、嫌になります。

つまり嫌にならない人たちはビジネス的スタンスで使いたい人たち。
つまり、ここで買手不在が起きるわけです。

ところがやっている人たちは全く気づかない。
それどころか、SNSじゃ大して売上上がらないとか言い出して
SNSのせいにしたりします。

いや、やり方が悪いんですよ…って話です。

Google+で仲良くさせてもらっている今井阿見さんが、今回の話題を元にご自身のブログで
「Google+ はビジネスに使えない! でもそこが大好きです!
」という記事を書かれていたのですが、
そこでうまいこというなあって思ったのが、

「CM見るためにテレビ見てるんじゃないんだよ!」という感じに近い

という発言。
上記の記事はGoogle+は今の時点ではビジネスに使うのには向いていないっていう内容で、Google+ではビジネスに使いすぎようとする人は嫌われるって話です。
今井さんもそうですが、僕もその辺がGoogle+が好きな理由のひとつで、CMが少ないテレビな感じがとってもいいんです。
でも、CMが全く流れないわけでもなく、まあワイドショーとかを見ていると新商品とかの紹介あるじゃないですか、あれがしっかりあるから楽しいって感じです。

ところが、さっきいったビジネス臭が半端ない人たちはこれが分かっていない。

Facebookにはせっかく企業ページを設置することも出来るわけだからそっちを使うべきだし、
そうじゃない個人アカウントで分からないように宣伝するなら、本当に分からないようにするべき。

さっき出した例も、本人達からしたらしっかりステルスになっていると思っているかもしれないんですが、
不思議なもので、一般ユーザは何となく嗅ぎとってしまうんですよね。

結果、日本の中ではクローズドに使っている人か、
業者同士でつながってお互い宣伝しあっている買手不在状態が発生しているんです。

あれ、話がまとまらなくなってきた。

まあ、あくまでも個人的見解ですが、
ビジネス目的ならLinkedIn等を使って欲しいですね。
というか、「やってもいいけどもう少しうまくやって欲しい。」それに尽きます。

ビジネスで使おうとしている人たち、ハッとしたならもうちょっと考えましょ。
今のユーザは思いの外馬鹿じゃないし、嗅覚はすごいですよ。