LINEはかつてのFacebookを彷彿とさせる。

いまや、文字でのコミュニケーションのひとつとして、

キャリアメール並に普及しているのがLINEのメッセージ機能だ。

無料通話に関しては従来からあるSKYPEや、他のアプリなどと競合していますが、

メッセージ機能に関しては群を抜いている印象だ。

実際に、キャリアメールを使うのを嫌う人が増え、

それに反してGmailなどの無料メールを使うの嫌う人も未だ多く、

そうした中で、中間位置にいるLINEはあっという間に普及したイメージだ。

電話帳情報の扱いなどに関して、某◯みつちゅ先生などが徹底的にネガキャンしたりしているが、

機能やセキュリティの話は置いておくとして、本当にすごく多いと思う。

そんな中、LINEがSNS化に乗り出したのはつい先日の話。

8月の初めにアンドロイド版、そしてすぐに筆者も使っているiPhone版で使えるようになった。

筆者も当然のごとく、すぐに飛びついていくつか投稿をしてみたりした。

周りの友人でLINEを積極的に使っている人間が少ないのもあって、

タイムライン自体が全く賑わっていない。

それどころか、僕が暇を見つけては書き込んでいるために、

僕の一部の友人からは「お前寂しいだろ」なんてこき下ろされた程だ。

実際にこうなってしまうことはなんとなく想像できていたし、

むしろ私自身は正直SNS化なんかしなくてもいいのにとすら思っていた。

狙いがどこにあるのかは定かではないけれど、

以前SNSの生き残りの中で、mixiなどが目指したポータルサイト化というか、

スマートフォンを握っている時は基本的にLINEで全てが事足りるようにというところが

狙いなのではないかと勝手に推測している。

現時点では筆者の周りは利用者も少なく、

実際に先日ジャストシステムが行った調査でも、

6割以上のユーザが使っていない結果が出ている。

しかし、実際に使うことに消極的だった筆者も、

今は2・3日に一回は書き込んでいたりする。

本当に限られた友人しか反応がないし、

下手すると全然反応すらないことだってしばし。

こうして使っていく中でふと感じたのが、

かつてのFacebookみたいな状態だなっていう印象。

今ほどFacebookが流行っていなかった頃。

そう、日本がSNSといえばmixiだった頃の話。

あの頃、SNSではすでにmixiが日本を席巻していたし、

亜米利加からやってきたFacebookは当初、微妙に日本に対応しきれておらず、

例えば出身地を入れようとしても、全然リストに上がってこない始末。

好きな有名人なども、全然出てこないし、

そもそも使っている友人が少ないから、mixiの方が断然に楽しかった。

一部の友人に「Facebookやろうぜ」と言っても、

登録はしてくれても、mixiの方が他の友人も多く反応いいため

わざわざFacebookに来る必要すらない。

あげくの果てには女子の使っている率が低いため、

男どもはmixiでの女子の反応に一喜一憂し、

当時はわりとビジネスライクな雰囲気を醸し出していたFacebookはそっちのけだった。

たしかに、あの頃のFacebookは

今ほど機能も充実しておらず、

かなりの部分が日本にローカライズされておらず

実際にものすごく退屈だった。

Twitterが流行り始めた頃には、

私自身もFacebookのアカウントはTwitter連携にして、

Twitterのつぶやきをそのままそこに流しこむだけで、

なんとなくアカウントが死んでいないようにしたほどだ。

しかし、いまではどうだろう?

かつてmixiでわいわいしていた連中は

みんなこぞってFacebookにやってきている。

そう、あのかつての未開拓で、色々と整備がされていない状態のころのFacebookに

LINEのタイムラインはすごく似ていると思う。

あの頃だって、mixiというSNSが既にあったにも関わらずみんなFacebookに移民した。

あんなに過疎だったし、色々と不満点が多かったFacebookも

いまや機能を充実させて、あらゆるユーザを取り込んでいる。

LINEにはすでにメッセージ機能を使っている多数のユーザいる。

これはすごく大きいと思う。

おそらくはかなりの数の人が、たまにはのぞきに行っているのではないかと思う。

ただ、実際に数値が示すように、見に行っても誰も書き込んでおらず、

私のように過疎な状態で多数のポストをすると「お前、寂しがり屋だろ、キモっw」

なんて指差されることを考えると、書き込む勇気などないのが現状だろう。

しかし、少しずつ友人達が書き込みをしていくと、

ふと見に行った時に賑わっていて、自分が乗り遅れている感が出始めた時

あっという間にそこに人は流れてくるのだと思う。

LINEのこれからの課題はまず第一に機能面だろう。

アンケートの結果が示すように、LINEに求めているのはシンプルな機能性だと答える人がいる一方で、

あれだけごちゃごちゃしたスタンプが飛ぶように売れているのは笑える。

いや、余計な言葉を排除して、スタンプひとつで感情などを言い表すという意味ではシンプルなのだろう。

タイムラインやホームの機能の中でも、そういったシンプルだけど多機能性なものが求められる気がする。

私自身一番に備えて欲しい機能は、PCでも使えるようにして欲しいというところだ。

Skypeは未だにメッセージと通話機能をメインとし、

Facebookファミリーになったおかげで、よりそこだけに特化することになった。

メッセージ機能が強いところはWeChatとLINEであるのは事実だろう。

音声も含んだサービスで考えればカカオやViberもあるが、

LINEのポップさが、そこをひとつ抜きでたことになっている印象がある。

そういった意味では、これだけのユーザを抱えている中で

LINEのSNS機能はいつか爆発する可能性は十分にあると思う。

そして、最後に付け加えるなら、

LINEにとってこのSNS化を成功させる一番の肝は

根気強く続けることだと思う。

先ほど述べた通り、いつ爆発してもおかしくない要素を持っている。

ペットボトルロケットの中に空気が少しずつ充満されている状態だと思う。

何かのキッカケでこれが爆発することは十分考えれるので、

NHNはその日に備えて整地をし続けて、

その日のために準備を整えておくことが大事なんだと思う。

ただ、間違ってもユーザの本当に気持ちを無視したような

ごちゃごちゃとした、使いづらいものには決してしないようにして欲しい。

企業アカウントや芸能人公式アカウントがあるが、

この辺が今後タイムライン上でどういった動きをするのかが

今後に関わってくる問題だと筆者自身は考えています。

ひとまず約2ヶ月使ってきた感想は

かつてのFacebookを彷彿とさせるということ。

また、何か思ったことがあれば、書かせてもらいます。

あくまでも僕の個人的に感想として。