通知されないSNS、ただ佇む。

更新が1ヶ月ぶりくらいになりましたね。

このペースだとどうやっても1年で言いたいことなんて言えないので、

期間など考えずに思いついたら書いたり、

それこそニュースをひっぱりだしたり、

だれかの意見に反論したり賛成したり続けていこうと思います。

最近話題のなのはLINEですね。

LINEが登場した当初はそれこそ、Skypeの二番煎じだという印象が強かったのと、

最初はそこまで目新しいと思える機能がなかったのですが、

ある意味、当初嫌われていた「電話帳を参照する」という機能が、

逆に功を奏したようで、今ではあっという間に急上昇のサービスになり、

そして先日発表したように、とうとうSNS化するという流れになってきました。

最近とあるブログでmixiが死ぬみたいなことを書いて

大騒動になったのは、記憶に新しいと思います。

記事の内容や、あまりに誇張して炎上を狙ったのか?みたいなところ等

賛否も色々ありつつも、おおまかにmixiが危機的状況なのは僕も以前から言っているところで、

おそらく、このブログを読んでいる人達はだいたい同じ認識だと思います。

mixi自体は今でも個人的には好きなSNSだし、

以前も述べた通り、僕のSNSライフはmixiがスタートだとも思っています。

(AOLがどうであったかというのはこの際語らないようにします。)

ただ、僕はいろんな人が、やれFacebookがすごいだの、

やれTwitterはもう駄目だの、LINEが次世代を担うだの色々言っていて、

それは全然いいのですが、mixiが人気低迷になっていった理由というか

今現在のSNSの流行り廃れの分岐点が

通知(Notification)」にあると思っています。

これは、TwitterやFacebookなどの初心者向けの講演とかをやっていた時に

「Twitterってそもそも面白いですか?」「どうやるの?」

みたいな話をされる時によく言っていた「メールみたいなもの」というのがあります。

そして、それと合わせてよく言ってたのが、

「Twitterはガラケーでは面白さの50%も感じられない。ぜひスマホを。」

というフレーズです。

この辺までお話をすれば、なんとなくはお分かりだと思うのですが、

特にTwitterなどはそのリアルタイム性が面白さの鍵となっています。

もちろん、そういう使い方以外の人もいるでしょうが、

Facebookを始めとした他のSNSやミニブログも

今主流となっているのは、基本的にリアルタイム性を楽しむものがメジャーです。

foursquareなんて完全にリアルタイム性を楽しむものだと思いますし、

やはり、Twitterもリアルタイムで見ていることが一番楽しい。

最近は聞かれることが少なくなった「Twitterってどんな感じ?」

という漠然とした質問にいつも答えていたのが、

「携帯のメールを友達としているのを、世間に晒しているようなもの」ということ。

つまりは、自分のつぶやきや相手のつぶやきがリアルタイムで

いつでも表示されることは楽しむ上で大前提なのである。

その上でまずスマホは必要アイテムの一つ。

もちろんガラケー等でも楽しめるのですが、

やってみれば一目瞭然、そのリアルタイム性は確実にスマホのアプリの方が上なのだ。

そして、話がやっと戻るのですが、そのリアルタイム性を更に加速するのが

前述した「通知(Notification)」なのです。

ひとつの例を挙げます。

@A_あか「渋谷なう。」

@B_あか@A_あか 俺も今渋谷なう。」

ここまではよくある流れ。

さて、ここでもし通知がなければ@A_あかさんは気づかずに

そのままもしかしたら「代々木なう。」になってしまうかもしれません。

ところが、スマホを持っていて”ピロリン♪”と通知が飛んでくることによって、

@B_あかさんが渋谷にいることに気付くのです。そうすることで、

@A_あか@B_あか まじ?でじま?古いねwどこ?」

@B_あか@A_あか ヒカリエなう!腹減った!」

という会話が繰り広げて、このまま偶然のランチが始まったりするのです。

でも、「だったらメールでいいじゃん」という人もいるでしょうが、

メールだと最初から@B_あかさんは渋谷にいるかどうか分からない@A_あかさんを

わざわざ勇気を振り絞りながら送信ボタンを押さないといけないのです。

「渋谷いねーよ。つか、気安く声かけんな。ステーキガスト行け」

なんて言われた日には、もう誰にもこの悲しみを伝えきれず肉を食らうしかないのです。

だったら渋谷にいることが分かった時点でメールに切り替えればいいという人もいるでしょう。

それは、もちろんそうですね。ところがさっきのシーンには続きがあるのです。

@A_あか@B_あか ごめん飯くった!」

@B_あか@A_あか まじか…給料入ったばっかだし、おごる気満々だったのに(´;ω;`)」

@C_あか@B_あか 俺でよければやらないか?」

はい。突然新しい登場人物@C_あかさんが登場してきました。

これがTwitterのリアルタイム性の醍醐味です。

前述した通り、公開でメールのやりとりをしていることで、

他の友人達もそのやりとりに入ることが出来るのです。

もちろん、通常のメールを使ったり、TwitterにもDMという非公開のやりとり機能があるので、

さっきの二人がこっそりと二人の秘密に時間にしたかったのなら

途中からDMに切り替えればよかったのだと思います。

ところが敢えて公開したことによって、こういう新しい反応が産まれるのです。

なんだか、NHKの番組みたいになってきましたね。

この辺のお話は、またどこかでするか、まあもう必要無いかも知れないので

これ以上深く入っていくのはやめますが、

話を戻すと、通知があることによってリアルタイムコミュニケーショが容易になったのです。

これは、他のSNSでも同じです。通知機能があると、ないとでは大きく楽しみ方が違います。

ところが、mixiやアメブロといった

日本のSNS界のパイオニアとでもいうべき存在達はどうでしょう?

mixiは未だに公式でアプリとちゃんと呼べるものは無いに等しい状態ですし、

アメブロだってアプリはありますが、通知されることがない。

アメブロだってmixiだって、Twitterのようなつぶやき機能があるのにも関わらずです。

これが僕は彼らの人気が低迷していっている原因だと思っています。

あくまでもユーザーを「PC」と「ガラケー」だけに絞っている

そう思わざる得ない仕様になっていること。

そもそも通知をするようなSNSでは無いと考えているのかもしれません。

例えばmixiは友人の日記を見るのも面白いのですが、

やはりコミュニティに属していろんな気の合う仲間とのやりとりが楽しい。

アメブロに関していうならば、日記もそうですが

ピグで交流するのが楽しいのでしょう。

この2つには通知という概念を少し難しいのかもしれません。

とはいえ、例えばコミュニティだって

参加コミュニティごとに通知をつけたりすることだって出来たかもしれない。

まあ、確かにすごい頻度で更新されるコミュニティとかだとうるさすぎるかもしれないですが…

つまり、この通知機能が無いということが

他のSNSと比較してリアルタイム性に差が出ていき、

そしてリアルタイムじゃない=古いという印象につながったと僕は思っています。

特にmixiに関していえば

「mixi中毒」という言葉があったように

常にmixiの新しい情報を得るには四六時中張り付いてないといけませんでした。

ところが、TwitterやFacebookはそれをむしろ逆にした。

自分にとってそこまで必要じゃない情報はスルーしてよいことにした。

mixiだと、自分宛に書かれた返信に遅れまいとリロードしまくらなければならかったのに、

TwitterやFacebook、僕がよくいるGoogle+なんていうのは、

自分宛にきたメッセージはちゃんと教えてくれる。

ご飯を食べていようが、テレビで出っ歯の司会者のトークを聞いていようが、

家族と一緒に釣りをしていようが、恋人と熱い夜を過ごしていようが、

どんな時でも通知機能は僕らに通知を届けてくれるのです。

ここまで来て、「mixiだってメールで通知する機能がある!」という人もいるでしょう。

ところが、メール通知はタイムラグがあるというのもありますし、

何から何まで通知されることにうんざりしたり、

そして、メールボックスにSNSの情報が溜まるのは面倒という理由で、

メール通知を解除する人が大半なのです。

通知機能は、あくまでも通知だけするのです。

SPAMというものがあります。

例えばmixiでメッセージが来たらメール通知しておくようにします。

もし仮に大量にメッセージを送りつけられたら、

鳴り続ける携帯の音とともに、大切な友人からの普通のメールも見逃してしまうことになりかねません。

Twitter等の通知だって、もちろん大量に送りつけられれば五月蠅いですし、

ヘタしたら通知機能をオフにすることだってあるでしょう。

ところが、それだけで被害は収まります。

メールボックスに意味不明なメールが溜まることだってありません。

ここが大きな違いというか、

SNSはあくまでも現実世界とは少し違う場所であるということ。

普段使いのメールボックスまで侵食されるのは

基本的にコアなユーザーであればあるほど嫌であるということ。

それが容易に出来るのがTwitterやFacebook、Google+なのです。

話があっちいったり、こっちいったりしましたね。

要点を140文字以内にまとめると、

通知機能が弱いSNSはこの先いずれ廃れる

ということです。

僕は、mixiが今低迷している理由は一番ここにあると思っています。

24時間、無意味に張り付いていないといけないものに

みんな疲れてしまったのです。

ただ、通知によって24時間縛られているという次のステップも

徐々に起きていると思います。

これから、またこれが課題になっていくでしょう。

より楽しいSNSライフを楽しめるように、

もっともっと気軽に簡単に楽しく使える仕組みが整っていって欲しいと思います。

なんだか今日の僕はおふざけも無しにとっても真面目ですね。

なんだか少しモテそうな気がしてきました。…では。