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マクドナルドのSNS規制の是非

たまに経営者さんからSNSに関しての社員教育をして欲しいと依頼を受ける時があります。

主には、SNSを使った広告宣伝方法と、

今回話題になっている内部情報やイメージダウンに繋がる話などのことです。

 

マクドナルド「Twitter・LINE・2ちゃんねるで発言規制」と全国店舗通達にクルー困惑 「チキンタツタ美味しい!」は発言可能 via ガジェット通信

 

今回のマクドナルドの細かすぎるかのような通達は

本来ならいちいちこんな風に書面にし提示するようなことでもなく

仕事をしている人間なら当たり前のように理解していけないといけないことばかりです。

 

今回特に話題になったのが、各例文のところ。

一番クローズアップされているのが、

「チキンタツタ美味しい!一番好きなバーガーです!」

とつぶやくのはOKというところだ。

ブラックジャックによろしく

確かにこんな例文をいちいち書いているなんて馬鹿げてはいる様に思えますが、

私も実際に色々な種類のところで話をさせてもらうと、

今回のマクドナルドのように高校生の学生などがいるような

まだ社会人としては未熟な人を対象に話をする時は

口頭で似たようなことを言いますし、

なんだったら同様にテキストにして資料として渡すこともあります。

 

なんで、こんなことまで言われなきゃいけないのかとか、

なんでここまで細かく書かれているのかとか、

これってステマじゃんみたいなアホな発言が見られますが、

自分が10人くらいの店員をやとったステーキ店を経営したら…と考えてもらえれば

すぐに今回のマクドナルドのとった行動は普通に思えてくると思います。

マクドナルドのような大きな企業の場合、

いちいち社員が「◯◯美味しい」なんて言わなくて、

勝手に周りが騒いでくれますし、

ファンもいれば、アンチもいるわけで、

ネガティブな発言は、あくまでも一発言程度にしかならないでしょう。

ところが、小さな街でそこに住む人達を基本的なターゲットにしているお店だった場合、

もし仮に店員が「うちのステーキまじまずい」なんて書いたら

そりゃあもう一気に閉店ガラガラの方向へ進んじゃいますよ。

そんなこと許されるはずがないですよね?

だから、もちろんそんなお店を切り盛りするヒゲが自慢のおじさんは

社員・パート・アルバイトに徹底的に指導する…いや、するべきです。

 

そんなことに無頓着なステレオタイプの経営者達が

「うちは長年の伝統がある。ネットなんて興味がない」

なんてことを言い放って、社員教育をしないもんだから

結果、知らぬところで出火しちゃって、気付いた時は店は火の車なんですよ。

 

今回のマクドナルドの件だって、

結果こうやってリークされちゃって、

その後はネタにまでされちゃう自体になってますが、

「チキンタツタ美味しい! 一番好きなバーガーです!」がネットで流行 診断メーカーまで登場 via ねとらぼ

これくらいの騒動ですむならむしろ大正解なわけで、

全てを抑制出来ないかもしれないとしても

それでも結果これで余計なことを言う社内の人間が減ればいいわけです。

 

言論統制だなんだの騒ぐ人もいますが、

これくらいのことは本当に普通に当たり前のことだし、

どこの会社だって、会社の悪口を言う社員や、

会社の機密情報を漏らす社員を放っておかないですし、

社会人ならそれくらいのこと暗黙のルールなはずですから。

 

前述した通り、むしろ経営者サイドはTwitterなどのSNSを軽く考えすぎです。

過去に芸能人の来店情報を流した話や、

お客さんの悪口を言った件や、完全に食べ物を粗末にしているような牛丼の画像など…

本当にいくつもの話題がネット上に上がって来ましたが、

結局のところ、企業に損益を与えているのは社員のこういった迂闊な発言や行動です。

確かにこれだけSNSが普及する前にも、居酒屋やキャバクラでついついポロッとなんて話は

決して珍しくなかったのですが、そんな時よりも恐らく目立つようになったと思います。

それは決してネットだからというわけではありません。

普段からSNSを利用している人間ならわかるでしょう。

その画面には色々なところからの特ダネ情報がバンバン流れてきます。

恐らくそんなのを見ていたら大多数の人が一度は

そんな特ダネを自分も書いてみたいなと思うはずです。

きっかけはそんな些細なものです。

フォロワーが20人そこらだったりした場合は

別に自分がそれくらい言ったところで拡散なんかしないだろうと簡単に考えるんです。

でも、よく未成年の飲酒・喫煙などの犯罪自慢がクローズアップされるのも

結局はまったく同じ発想からなんです。

フォロワーのフォロワーがさらに拡散していく。

SNSの拡散力というのは恐ろしいくらいにあっという間です。

10分もすれば、下手をすれば有名ブロガーに見つかってお祭り状態です。

本人はすごく浅はかというか、簡単に考えていたことが

結果とんでもない自体を招くわけです。

 

今回のマクドナルドの通達に関して

冒頭から述べているように個人的には当たり前だと思っていますが、

ここまで細かく書くのであるのなら、

なぜつぶやいてはいけないのか?を解説するべきで、

少数しか見ていない自分のフィードくらいなら大丈夫って思っている人に

そんなことは無いというのをちゃんと伝えるべきでしょう。

1年もすれば、免許の更新の時にもらえる分厚い安全運転に関する小冊子みたいなのがきっと配られるでしょう。

通達だけではことの重大性は伝わらないので、

もっとしっかりと教育を施すべきだと思います。

恐らくは、この通達を出している人間すらも

実際のところ、ここまで理解しているかが疑問が残るところですが、

どちらにしても、今回のケースを参考に経営者の方たちは一度真剣に取り組むべきだと思います。

 

イラスト:©「ブラックジャックによろしく」佐藤秀峰 / 漫画 on web http://mangaonweb.com

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