Twitterを使い始めて3年がすぎた。
それより前にも耳にはしていたものの、
やはり日本での普及率の低さもあり中々乗り切れないでいた。
恐らくまともに使い始めたのは2年ほど前だと思う。
ニュースなどでご存知の通りTwitterはサードパーティーによるAPI利用に関するガイドラインを改訂した。
これにより何が起きるか、また何が起きているかは既に色々なニュースでご存知だと思う。
技術的な話はよそに任せよう。僕のブログはそこまではあまり触れないでおきます。
今回の件でTwitterが何をさせたいのかは
一目瞭然、他社が創ったアプリではなく、自社が創ったクライアントアプリを使わせること。
まず、そもそもサードパーティー製のクライアントアプリって意味が分からない人に説明すると
簡単に言えば、「ついっぷる」の様なTwitter社が作っていないTwitter用のアプリのこと。
現在TwitterはTweetdeckという、僕がTwitterをMac上で使う上で愛用していたソフトの会社を買収した。
それにより、自社のしょっぼいクライアントアプリを大幅にアップグレードさせた。
しかし、それは僕個人としては改悪でしかなかった。
なぜかというと、それまではMac上ではTweetdeckを、iPhoneではTwitterの公式アプリを使っていた。
僕にとっては最高に安定した、心地良い組み合わせだった。
しかし、この2つが組み合わさった途端に最悪なものになってしまった。
その時のお話は僕の別のブログでも書いている。
これを機に僕はiPhone上でもサードパーティ製のアプリを使うようになった。
しかし、今回のAPIのガイドライン改訂により、それも徐々に締め出されることになってしまった。
結局のところ、Twitterは自社製のアプリを使わせたいのだ。
一番に言われているのは、そこに表示される広告などでの収益のため。
もちろん無料サービスである以上、われわれがとやかく言うことではないのかもしれない。
けれど、果たしてそれでいいのか?
今朝こんな記事を読んだ。
Contents
Twitter、もう新たな体験は要らないのか?
これはまさに全てを書いてくれている。
今Twitterを使っているユーザ達が何故に今それをコミュニケーションツールとして選択したか?
そして、なぜに今楽しいと感じることが出来ているのか?
その全ては、サードパーティがもたらした恩恵によるものだ。
もちろん、それに柔軟に対応してきたTwitter社自体もすばらしいとは思う。
しかし、昨日ニュースが流れてきたようにTwitterはどんどんサードパーティを締め出している。
上記の画像はTwitterをウェブブラザで見た時の画面だ。
以前ならこの下の方に、どのクライアントアプリでつぶやいていたかの表示とリンクが貼られていた。
それを見て、各ユーザは「こんなアプリがあるんだ!」とか「最近このアプリ人気だな」なんていうことを知り、
そして使ってみて、実際に無料版から有料版へアップグレードさせるなどしていた。
しかし、その表示もされなくなってしまった。
もちろん人気アプリはこんなところに表示されなくても
アプリのランキングなどで分かるので痛くも痒くもないが、
そもそもの問題点はそこではない。
つまり、Twitterはサードパーティ自体をもう必要としていないのだ。
さきほどリンクを貼ったTaiyo Fujiiさんのブログ。
あそこに書いてあるとおりだ。
このままではTwitterは進化を止めてしまいかねない。
これ以上の進化がTwitterに必要か?という人もいるだろうが、
Twitterがもし進化をやめてしまえば、きっとそれは単なる古い道具になってしまうと思う。
おそらくはこれからもどんどん出てくる需要と次なるサービスへの対応が必要になるだろう。
今やメールと同じくらいのツール、いや下手するとそれ以上のツールだと思うTwitterが
自社内でのアイデアだけでどれだけ進化出来るのかは見ものである。
実際に筆者が大好きなTweetbotを作っているTapbotは新しく手がけ始めたMac版のα版を公開中止にした。
「Tweetbot for Mac」アルファ版が公開中止に、Twitter APIの新ルールが影響
彼らは実際には「Don’t Panic」と、APIのガイドライン改訂にも落ち着きを見せていた。
そんな彼らが、こうしてα版を公開中止にしなくてはいけない現状だ。
恐らく無理にアプリを作っていかないといけない理由はない。
ビジネスに捉えている人達は早々と撤退するかもしれない。
そして、クライアントアプリ以外にも多数利用されてきたAPI。
Tumblrは友達検索をTwitterでするのをやめた。
こうして、Twitterに絡んでいた様々なサービスがどんどん撤退せざる得ない状況だ。
青い鳥は孤島で何がしたいのだろう?
ここまで進化してきた、時代の寵児のようなTwitterというコミュニケーションツールは
ここにきて自身の首を締めているとも思う。
僕自身、すごく好きなツールであることは間違いない。
老いて使えないボロボロな老木にならないでほしい。
ただそれだけを願うのみです。