今朝起きて、いつものようにベッドでだらだらとSNSをチェックしているとこんなニュースが聞こえてきた。
via ウォール・ストリート・ジャーナル
筆者は普段割とGoogle+にいたりするのは以前から言っていますが、
現状としてコアでGoogle+を使っている人がそもそもG+内でゲームをやっている印象がありません。
コンプガチャ問題等で今では興味無かった人も関心を持っている
SNS上で展開されるゲームという存在。
筆者はいわゆるビデオゲームが世の中を席巻していく中成長していった世代のひとりです。
小学校に入った時にはちょうどファミコンが出て間もない頃で、
その後は任天堂が出すゲーム機以外にも各社が出すハードがあって、
そしてそのまま大人になるにつれて今のような時代になっていった。
勿論マリオやドラクエ等に熱狂した世代のひとりです。
実際にかつてはドラクエを作る人になりたかったぐらいですから。
恐らくゲームにお金をかけるのなんてバカバカしいという大人の視線そっちのけに
僕らはゲームにどんどんのめり込み、様々ある選択肢の中から全てを除外してまでも
ゲームソフトやハードをプレゼントしてもらったり、お年玉やお小遣いをそこに費やした。
今やその世代が大人になって、ゲームをするという行為は
茶屋でお団子と玉露を頂きながら、持ってきた短冊に川柳をしたためるようなものだろうか、
市民権などという難しい解析など必要とすることないくらい当たり前になった。
散々ゲーム好きのようなアピールをしたとはいえ筆者は今は全くといっていいほどゲームをしない。
なめこを育てることすらしないくらいだ。
そんな筆者でも、今ではゲームは世間的に生活の一部なのだろうと思う。
なんせ電車にゆられていると、ほぼ3人は同じ車両内で何かしらのゲームに興じているひとを見るし、
以前はそれこそゲームボーイなどが出た頃は、
それを必至に遊ぶ僕等を周囲の人達は煙たい目で見ていたのに、
今では誰も気にも止めやしない。
それくらい当たり前になったのだ。
そして、その電車の中などで見るゲームの半分以上くらいという印象のゲームが、
ソーシャルゲームなのだ。
コンプガチャ問題で話題になったところだったり、
それこそFacebookやmixi、iPhone(ゲームセンター)だったり。
前述した通り、筆者は正直興味がないし、
実際に怒った鳥をパチンコで飛ばしてみるゲームをやってみたりはしてみたものの、
のめり込むことがなくSNSをいつも通り利用しているのですが、
元の話に戻ると、Facebookなどではそれこそ「◯◯のアイテムをゲットした」なんていう
ゲームをして無い人間からすると正直どうでもいい投稿が見え隠れするのですが、
Google+では、Google+にゲームが登場した時以来、
ほんとうに見かけることが無くなってしまいました。
あくまでも個人的な感覚ですが、
Google+をやっている人は割とPCの前に張り付いていられる人が多いイメージ。
そして、ゲームが大好きですという人は決して少なくないイメージ。
実際に、こんなゲームをしたとか、筆者が全く分からないゲームの熱いトークが繰り広げられていたり、
そんな感じでストリームが流れていっているので、
決してみんなゲームに興味無いというわけではなくて、
むしろゲームが好きな人が多いんじゃないかってくらい。
にもかかわらずGoogle+が用意しているゲームはあまりやっていない印象なのだ。
恐らくなのですが、きっとみんなGoogle+にはそれを求めていない。
以前にもそれぞれの場所があって、それぞれのスタンスがあってみたいな話をしました。
こっちは自宅みたいな場所で、こっちは会社みたいな、こっちは部活動みたいな、
そんな風に各SNSにおけるそれぞれのスタンスがあるという話。
きっとGoogle+内にいる人達はGoogle+でゲームをする必然性というか、
Google+をやっていて、ふとGoogle+が用意したゲームをやろうと思わないのだろう。
割と世間的にみればヘビーユーザーの方である筆者の感覚からすると
Google+が楽しいと思えるくらいの状態になっている人のGoogle+のストリームは
きっと常に何かしらの情報が矢継ぎ早に流れてきていると思うし、
ある程度ゆったりとしている人でも、書き込んだコメントへの返信や、
自身によびかけてくるメンションや、
投稿した写真へのコメントに対してのお礼などで、
「あー何しよう…」なんてGoogle+を使っていて思うことがないんだと思います。
以前、津田大介さんがGoogle+は本当に廃人を作れるなんてことを言っていましたが、
それくらいGoogle+を楽しいと思えるようになると、
ストリームを眺めているだけで何時間も時間が過ぎてしまうのです。
ここがきっと他と違うところなのだと思います。
Twitterのようにどんどん情報が流れてくるGoogle+内では
ふと何しようと考える時間がないのです。
Facebookだって、フレンドが多数いれば情報が矢継ぎ早に流れてくると反論される方もいるかもしれませんが、
基本的にリロードしない限りは、ニュースフィード…つまりは時が止まっているのです。
なので、ふと「あ、宝箱とりにいかなきゃ」みたいな感じになってゲームをするのでしょう。
しかもフィード上には他の人が何かしらを達成したような投稿があったりもする。
そういった意味ではGoogle+ではGoogleさんが用意しなくても
勝手になにかしらの謎めいた流行などがあって、
Googleさんの用意しているゲームなどに興味が沸かないのだろう。
そして、あまりにもゲームに比重を置かなかったのも原因だろうか。
しかし、というかやはりというか、今回の大手のゲーム会社が撤退するニュースにおいて
Google+ユーザの反応は割と穏やかだと思います。
さっきから言ってあるとおり、あまりみんなGoogle+内ではやっていないから。
ただ、一個だけこのニュースで問題なのは、
Google+がSNSとして終わったという印象を与えてしまうこと。
これは非常に問題だと思う。
色々なSNSがある中で、それぞれのSNSが廃れていった原因は
しなくてもいいような余計なサービス等を初めて
結果それが流行らずに、今回のように終了すること。
これは、もしかしたら獲得出来たかもしれない現在利用していない人たちを取り込む際に
とても印象が悪くなることにつながるからだ。
「今、Facebookが面白い」「Twitterユーザがこれだけになりました」などの明るいニュースは
それまでそのSNSに足を踏み入れたことが無い人達でも興味を示し、
一度足を踏み入れてみようというきっかけにもなるし、
足を踏み入れた結果、あまり面白くないとしても
それは自分が楽しみ方が分かっていないせいだと思い、友人などに使い方を聞いたりまでする。
これは実際にFacebookが日本で徐々に流行しだした頃は一度足を踏み入れてみたものの、
mixiよりもつまらないし、ましてや他も薦めてないからやらなかった人たちが、
最近では「どうやったら面白い?」「イマイチ使い方分からないから教えて」などと
手のひらを返したように言っていることからしても分かることだろう。
しかし、Facebookの株価が下がったというような経営に関してのネガティブニュースではなくて、
サービスそもそもがつまらないような、まるで過疎化が加速しているような印象を与えるこのニュースは
さっき言ったような、もしかしたら足を踏み入れてくれて、
そして必至に楽しもうとしてくれている人たちを遠ざけることになる。
そういった意味ではなんでもかんでも取り入れようとする
最近の…いや、最近だけではないが大手のやり方は良くないのだろう。
個人的にはGoogle+は変わらず面白いし、
ヘビーで使っている人達には影響のない話だからいいのですが、
Googleはこういったネガティブなニュースが流れた後の他社のSNSの様にならないように
今後の対応であったり、明るいニュースをもたらしてくれることが期待されます。